フジセデンタルクリニックには藤瀬のこだわりがたくさん詰まっている。
こだわりの中心に何があるのかを尋ねると「自分が歯科医院で治療を受ける時どうされたいか、が原点です」と藤瀬は話す。その中の一部を紹介しよう。
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佐賀の中心地は駐車場が少なく、車での通院が困難な場合がある。
しかし、フジセデンタルクリニックは大きい通りに面しており、表面、裏手のどちらからでも入れるようになっている。
広々とした駐車場は運転が得意じゃない方でも安心して停めることができそうだ。
また、「自動車学校前」のバス亭がクリニックの目の前にあるので、車がなく、長い距離を歩けない方でも容易にアクセスできる。
「癒し」をテーマにモダンなアジアンテイストで設計されている。
フジセデンタルクリニックのクリニックカラーである藤色(淡い紫色)は、緊張や不安を解きほぐす作用がある。(確かに訪れた際には、自宅に帰ってきたような心地よさを感じた。)
病院というと、白色というイメージが強いが、白は虚しさや孤独感を感じる色でもある。「清潔さは白じゃなくても出せると考え、このような内装にしました。」と藤瀬は話す。
「歯科は診療台に座って完結する仕事ではありません。」
診療台はあくまでも“治療”を行う場所であり、治療以外の患者と話をしたりするのは別のカウンセリングルームで行うようにしているそうだ。
診療台にいるとどうしても「歯科医師と患者」という立場の違いが引き立ってしまう。その状況では、患者側も委縮してしまい、医師に伝えたいことをきちんと話せず納得がいかないまま治療が始まる・・・そんな場合もあるかもしれない。
「できるだけ患者様には緊張せずにお話して頂きたいのです。」と笑顔で話す藤瀬のクリニックでは、カウンセリングルームは院内の奥ではなく、待合に近いところへ配置されている。
フジセデンタルクリニックでは、受付と待合室の配置にもこだわりがある。
「受付は待合室の正面に配置したくありませんでした。受付が対面すると患者様が居心地悪いでしょう。」
写真でも分かる通り、プライベート空間を確保するには十分な広さが用意されているため、患者は受付の視線を気にすることなく、待合室でゆったりと順番を待つことができる。「治療が終わった後でも帰りたくない」と言ってもらえる空間を目指し、五感を刺激する水盤や暖炉が備え付けられ、癒しの空間を際立たせている。
また、院内にはクロークも備え付けてある。これは診療においてレントゲンを撮ったりカウンセリングルームで話したりと動きがあるため、荷物を持ち歩かなくて済むことへの配慮だ。「いかに快適に診療を受けていただくか」に徹底してこだわった工夫をしている。
「美容室では当たり前」と藤瀬は話す。
患者を待たせないよう心掛けているが、それでも場合によっては待つ時間ができることもある。だが、この空間であれば「待つ苦痛」も「待つ楽しみ」に変わってしまいそうだ。